脇汗の鉄分が酸素漂白で損傷の原因!?

金属には、触媒作用(しょくばいさよう)というものがあることが知られています。この触媒作用によって、綿素材などの損傷事故が起こることがあります。 例えば、金属を含んだ含金染料で染められたストライプのワイシャツを酸素系漂白剤を入れて洗うとストライプ部分が破れてしまうという事故が話題になったことがあります。また、金属のネックチェーンを常用している人のワイシャツの首回りが破れてしまうという事故が発生することもあります。 触媒とは、それ自体が化学的変化するのではなく、他の化学反応を発生させたり、反応を過激なものにする物質のことです。水洗いの場合、酸素系漂白剤の酸化作用を過激にすることによって、綿繊維などのセルロース(植物繊維素)を分解してしまうということが起こります。繊維が分解するということは、当然穴があいたり破れたりするということになります。 綿繊維は、薬品に対する耐久性が強く生活範囲では硫…





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