きものの染色補正士が脱色事故を補正する技術

●和の伝統技術を洋服に応用すると 日本のきもののシミ抜きや染色の補正は江戸時代の享保14年(1729年)に御手入師の専業とされ、日常着を洗う「せんたくや」の仕事とは特殊技術者の仕事として区別されていました。 この伝統を受け継ぐきもののシミ抜きなどの専業者で、東京・彩徳の小林茂生一級染色補正技能士がバーバリーのシャンブレーシャツの脱色を補正する技術を紹介しましょう。 ●シャンブレーはタテ糸とヨコ糸の色違い織 シャンブレーとは、経(タテ)糸を色糸にし、緯(ヨコ)糸を白糸にして平織りにした織物のことをいいます(『繊維の百科事典』丸善刊)。これを綾織りにした厚地の生地をデニムと呼んでいます。 この製品の場合、経糸が黒で緯糸が白ですから、目の錯覚で外観はグレーに見えます。 このシャツが、次亜塩素酸ナトリウムによって脱色してしまいました。 この白くなった部分を、グレーに見えるようにするの…





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