消えない着ジワ実は毛羽立ち

●コットンパンツのシワが消えない 前号で、摩擦によって毛羽立ち下部分が、皮脂などの油汚れで目立たなくかったけれど、ドライクリーニングによって、油汚れが落ち、分繊化した繊維が乱反射して脱色したように見える現象を解説しました。 今回は原理は似ていますが、シワだと思っていたものをいくらアイロンを掛けてもこれが取れない。お客様から「こんなシワも伸ばせないのか」と言われてしまったケースについて解説しましょう。 アイロンを掛けてもこんなシワが取れない  このシワは、コットンパンツの膝裏のシワです。 納品後、お客様から「シワが伸びていないじゃないの」とお申し出がありました。そこで、工場に戻してアイロン掛けしたのですが、いくらアイロンを掛けてもまったく取れません。 ●シワではなく毛羽立ち 綿100%の製品で、伸びないシワがあるのでしょうか?シワ加工のようにある種の樹脂加工や高圧加工の場合伸び…





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