高級ブランドは貴族文化の血筋

 日本の訪問着は、伝統的な友禅などの染色技術と絹織物によって芸術性の高い衣類として、生活者に理解されています。これに比べて、日本ではどんな高価な洋服でも実用着としてのイメージが定着しているのではないでしょうか?このことから、着用や保管、クリーニングに対する意識も、きものに対するものよりも軽く考えられがちなようです。 ●洋服は軍服など実用着として登場 日本で、一般の人が洋服を着るようになってわずか150年程度の歴史しかありません。まず、ユニフォームとして洋服が着られるようになったのは、和服に比べて活動しやすい明治維新の官軍の兵隊が着用した軍服でした。 その後、ドイツやフランスの軍隊に倣った明治の軍服は全て洋装となり、政治家や日本各地の地方役人も背広を着るようになりました。また女性が洋服を着るようになったのも活動的な女性像を求める先進的な人たちによるものでした。 また、一般庶民が洋服を…





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