プリーツのお話し-1
ドレッシーなファッションを演出するプリーツ。 衣類の意匠としてヒダがついたものは、古代エジプトの壁画にも見られるほど歴史がありますが、洗濯やクリーニングに耐えるプリーツ加工の歴史は意外に浅く、第2次大戦後にアセテートに初めて施され、1960年代以降、ポリエステルの普及とともに、大衆ファッションに取り入れられるようになったものです。 ●プリーツ加工の素材と加工原理 原則として、最も安定性の高い加工は、ポリエステル素材に、高熱をかけて型付けをするものです。ポリエステルは、ペットボトルの原料であるポリエチレンテレフタレートを繊維状にしたもので、ペットボトルの形が熱によって成形されるのと同じ熱可塑性(ねつかそせい)という性質を利用した加工です。 また、ウールのプリーツ加工は、人の髪のパーマと同じ原理による加工がなされています。綿では、形態安定ワイシャツの加工と同じ樹脂などによる…
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