鮮やかな色の麻製品 顔料着色で色落ちの危険

麻繊維は、「麻は綿と同様の染料が使用されるが、結晶領域が密なため濃色品は鮮明に染まり難く均一な染色が難しい。場合によっては未染着部分ができてしまう問題が発生する。」(日本紡績検査協会)とされています。 このため、従来は生成り製品がほとんどでした。しかし、ファッションの多様化した現代では、濃色や鮮明な麻製品が市場に現れるようになりました。 麻の染色性について、技術が飛躍的に発達したわけではありません。   ●繊維を染める染料と染められない顔料 生地に色をつけるものとしては、染料と顔料に大きく分けられます。 染料は繊維の分子構造の中の、非結晶部分の染着座席に化学的に結合して、その繊維の一部のようになるものをいいます。 麻繊維の場合は、この「染着座席」が少ないことから染色が困難であるとされているわけです。 顔料は、繊維を染めることのできない固体粒子で、水…





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