毛皮製品の縫製技術とお手入れ

かつては、豪華でぜいたくといったイメージの強かった毛皮だが、最近ではカジュアルウェアの分野にも登場。この冬は、毛皮のショールやマフラー、ティペットなどがもてはやされた。いま時分は、それらの毛皮が保管される頃。今回は、毛皮のお手入れを中心に取り上げてみる。 縫製技術は2通り,レットアウトと、スキンオンスキン まず、一枚の毛皮のコートがどのような工程を経て作られるかを追ってみる。始めに行なうのは、素材選びだ。数多くの毛皮の中から、色や毛並みなどを合わせて選び出していく(マッチングという)。一般にミンクのロングコートには、体長40~60cmのミンクが50匹分ほど使われおり、それらの色合わせや毛並みをそろえることは大変な作業だ。 次は裁断・縫製だ。縫製方法には、大きく「レットアウト技法(切り伸ばし縫い)」と「スキンオンスキン」がある。前者は、毛皮を幅5mmくらいの細長いテープ状に裁断…





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