ドライクリーニングを発明した自由黒人―トーマス・ジェニングス伝

ヨーロッパのクリーニング連合体国際テキスタイルケアコミッティー(CINET)でも、またアメリカクリーニング協会(DLI)でもドライクリーニングの発明者として、従来より「パリの仕立て屋のジョリーが、誤ってテーブルクロスの上にランプを倒したところ、オイルが漏れ、その部分だけがシワになることもなく汚れだけが落ちていることに気付いた。この原理をもとに1825年(DLIでは1840年代半ば)に、サンマルタンにおいてジョリー・ベラン・クリーニング店を開業したことが、世界のドライクリーニング業の始めである。その後、1855年のパリ万博において公開され、フレンチ・クリーニングとしてヨーロッパ、アメリカに広まっていった。」という説を定説としてきました。 しかし、私がクリーニングの特許についてウェッブ検索していたとき、偶然にもアメリカ黒人が最初に取得した特許が“dry scouring”というものであり、そ…





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