綿素材の知識と性質

綿という植物 綿はフヨウやハイビスカスと同じ葵(アオイ)科の植物で、美しい薄黄色の花を咲かせます。やがて花は紅色に変わり、数日で落下した後、子房が熟し、コットンボールと呼ばれる綿の実になります。 フヨウ(芙蓉) 綿の花  コットンボールは、長い木綿繊維(リント)と、短い地毛(リンター)からなっていて、その長い繊維を紡いだものが「綿糸」です。種子のまわりの短い地毛は、溶解してキュプラ(再生繊維)などの原料として使われます。またその種子は、綿実油として、食用油になります。 コットンボール コットンボールの構造  綿のように植物を成分とする繊維をセルロース繊維といいます。 綿繊維は、同一種の植物から採集されますが、産地や栽培環境によって、繊維長や繊維の太さに違いがあります。細く長い繊維ほど光沢があり、柔らかな風合いになります。 綿は繊維の長さによって、短繊維…





この記事は有料会員限定です。ログインまたは新規メンバー登録と利用料をお支払い頂くとお読みいただけます。
DB利用のみ登録希望の方 会費 : 800円/月(税別)

また、新規登録によって、一般社団法人日本テキスタイルケア協会研究会員への申込資格を取得することができます。

新規メンバー登録

ログインはこちら