タイトなセーターの脇が硬くなる?
ウールやカシミヤなど、獣毛製品の脇のあたりを触ってみてください。他の部分に比べて、ちょっとゴワゴワという感じになっていませんか? ◎ウールなどの獣毛の表面はウロコ状になっています。 顕微鏡で、ウールやカシミヤなどの繊維を観察すると、表面にウロコ状のスケール(キューティクル)という組織が見られます。スケールは、毛の内部を保護する働きと、開いたり閉じたりすることによって、内部の湿度をコントロールする働きがあります。 ◎湿気を吸収した状態で揉むことによって縮んでしまう 脇の下の汗を吸収すると、獣毛のスケールが開いた状態になり、生地の中で、獣毛繊維が引っ掛かって互いにからみ合います。この状態のまま腕を動かし続けることによって、生地が縮んでしまい、ゴワゴワという感じに硬くなってしまうというわけです。洗濯でウール製品が縮むのもこの原理によります。…
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