綿はハイビスカスの仲間の植物

 綿は、吸湿発散性の高い爽やかな素材として、日本の高温多湿の夏に適した素材です。 ◎アオイ科の植物で美しい花が咲き繊維や油の原料になります 綿はフヨウやハイビスカスと同じアオイ科の植物で、美しい黄色の花を咲かせます。やがて花は紅色に変わり、数日で落花した後、子房が熟し、コットンボールと呼ばれる綿の実になります。コットンボールは、長い木綿繊維(リント)と、短い地毛(リンター)からなっていて、その長い方を紡いだものが「綿糸」になるのです。短いリンターは、化学薬品で溶かし、繊維に加工され裏地として親しまれているキュプラになります。また、実は絞られて綿実油となり、サラダオイルやマーガリンになります。 ◎繊維が分繊化してプリントが白っぽくなります 綿の繊維は、柔らかく肌触りが良いのですが、摩擦によって繊維が裂ける分繊化という現象を起こします。マドラスチェックのプリント柄や濃色の生地などが、数…





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