毛100%でも毛だけのものや再生毛混用もある

「毛100%」と表示されている製品でも、毛羽立ちやすいものとそうでないものがあります。製品によっては、再生毛を使用していることがあるからです。 ◎再生毛とは毛製品をほぐしてリサイクルしたもの 毛100%と表示されている製品でも、再生毛を混用したものがあります。再生毛は、一旦製品化された毛製品をほぐして、繊維の状態に戻し、再度紡糸したもので、新毛よりも繊維長が短く、毛羽立ちやすく毛玉ができやすいという性質があります。過去に染められているので、一般に黒や濃紺などの濃色に染められています。 ◎毛玉ができる過程 毛玉(ピリング)は、まず毛羽立ちが発生し、摩擦によって毛玉となります。さらに摩擦によって毛玉が脱落します。これを繰り返すことによって、生地も構成繊維を失い徐々に薄くなります。生地は、全体にソフトな風合いを出すためにゆるい綾織などになっているものほど、表面に畝(うね)状の凹凸…





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