シルクのズボンは寿命が短い

◎シルクは極細繊維の集合体 古くから絹の着物はおしとやかに着こなしなさいと言われていました。それは、立居振舞いのアドバイスばかりではなく、乱暴に着用すると白く毛羽立ってしまうことを防ぐ生活の知恵でもありました。シルクの繊維は極細繊維の集合体でできています。ですから、強い力がかかることによって繊維がバラバラになりやすいのです。これを専門的にはシルクのフィプリル(分繊)化といいます。 ◎シルクのズボンやスカ―トの寿命は短い シルクの性質から考えると、衣服の中でも最もハ―ドな機能が要求されるズボンにとって不適当な素材であることは明らかです。かなり強度のあるデ二ムのジーンズでさえも、お尻や膝の部分が薄くなったり破れたりするわけですから、シルクでは、数回の着用でも問題があるといえます。…





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