生地より明るい色のシミ?それは脱色です!

 衣類の色彩は、一般に染料や顔料というもので着色されています。 これらの色材は、混ぜ合わせるほどに暗い色になっていきます。 例えば、赤、青、黄の絵具をパレットの上で混ぜ合わせると黒い色に近づくことでもわかります。 ◎紫の生地に赤い変色があれば青い染料が脱色したこと 紫の色は、赤と青でできています。ですから、青い染料が分解してしまうと、赤の染料だけが残ります。すると、まるで赤いシミが付いてしまったように見えます。ほんとうに、紫の生地に赤いシミが付いたのなら、その部分は生地よりも濃い紫に見えるはずです。 脱色した場合は、シミ抜きではなく、部分的な染色で復元しなければ元のようにはなりません。 ◎暮らしの中で意外に多い染料を分解するもの カビ取り剤、トイレ洗浄剤、台所用漂白剤などの主成分には、次亜塩素酸ナトリウムという漂白剤成分が使われていて、緑の生地に付着すると黄色になってしまった…





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