汗の成分は生地を傷めたり変退色の原因になる

 日本の夏!!といえば汗です。温度と同時に湿度も上がるので、汗だくになってしまいます。汗はファッションの大敵でもあります。 ◎衣類を重たく、硬く、臭くする汗成分 汗には99%の水分の他に、塩分やタンパク質、脂肪酸などが含まれています。水分は蒸発しますが、その他の成分は汗をかくたびに繊維の間に蓄積されていきます。塩分は、湿気を吸収する性質があるため、衣類は重たく肌にべたつくようになります。タンパク質や脂肪酸は、酸素や細菌によって分解され異臭を放つようになります。また、これらの成分によって生地は硬くなってしまいます。 ◎染料や素材の変質に強く影響する脇の下の汗 汗成分は、臭いなどの不快感だけでなく、素材や染色も傷めてしまいます。特に腋の下などの汗は、他の部分の汗よりもタンパク質などの成分が濃厚なため、天然繊維などの素材や染料に影響を与え、破れやすくなったり変退色の原因になったりします。…





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