ブランド品には高級和服なみの配慮が必要

日本人にとって、高級和服は晴れの席の特別なものという意識が伝統的にあります。だから、着用にも保管にもそれなりの配慮がなされてきました。 ◎芸術品として理解されて取り扱われる和服 振袖や留袖などの高級和服は、着用中には、シミが付かないように裾やたもとに配慮した所作(動き)をし、着用後は衣紋掛けで陰干ししてから、通気性のある畳紙(たとうし)で包み、金銀糸には当て紙をして桐箱に保管します。 ◎ヨーロッパ貴族文化の伝統を受け継ぐ高級ブランド 洋服は、和服に比べて活動的な実用着というイメージが定着しています。これは、最初に軍服として伝わったことによるのでしょう。しかし、イタリアブランドのデザイナーには、ファッションは芸術作品であると明言する人もいます。確かに絹素材のハンドプリントなど手描き友禅となんら変わらないものもあります。高級ブランド品の着用やお手入れには、和服なみの配慮が必要であるとい…





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