皮脂や汗が付いた服は寒く感じる

 一般に、冬は夏よりも汗や皮脂が少ないと思われがちですが、暖房や防寒衣料によって、意外に汗や皮脂が出ています。 ◎汗に含まれる塩分が湿気を吸収し体温を奪う 汗には塩分が含まれています。冬は暖房や厚着などによって、意外に汗が出ています。塩分は湿気を集める性質があり、その湿気が蒸発するために熱が奪われて寒く感じることになります。何度か着用したセーターの首回りが冷たく感じるのはこのためです。 ◎皮脂成分が繊維の空気層をふさいでしまう ウールなどの繊維製品を着ると温かいのは、繊維が空気の層をつくり、この閉じ込められた空気の層が、断熱効果を発揮するからです。皮脂は、繊維の隙間に入り込んで、接着剤のように繊維どうしをくっつけてしまうので、空気の層がつぶれて、保温効果が低くなってしまうというわけです。クリーニングで自然な温かさを取り戻してください。…





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