一見シワのように見える折り筋の分繊化

コットンパンツの両膝裏の部分に発生した筋状のものが、シワであるからアイロンで取ってほしいと消費者が主張しますが、クリーニング店でプレスしても消失しません。             発生部位についての外観観察では、両膝裏にヨコに筋状に発生していることから、この筋状のものが、着用中の膝の屈伸によって発生したものであるといえます。 この筋状のものが、折ジワとしての凹凸の陰影によって発生するいわゆるシワであるかについて、自然な状態で白いパネルの上に筋状部分の中央を折って側面から観察したところ、折った部分に凹凸は無く一線になります。 このことからこの筋状のものは、クリーニングでのプレス工程以前に着用による折りジワがあったとしても、すでに補正されているといえます。 また、筋上の部分を折って側面から観察すると、筋状部分が、他の部分に比較して毛羽立っているのが見られます(写真上矢印部分)…





この記事は有料会員限定です。ログインまたは新規メンバー登録と利用料をお支払い頂くとお読みいただけます。
DB利用のみ登録希望の方 会費 : 800円/月(税別)

また、新規登録によって、一般社団法人日本テキスタイルケア協会研究会員への申込資格を取得することができます。

新規メンバー登録

ログインはこちら