鮮明なプリントの裏地からのブリード

コートを石油系溶剤ドライクリーニングしたところ、背中に赤いシミができました。 事故品は、背中部分の裏地(ポリエステル100%)にブランドロゴのスペルがそれぞれベージュ、赤、黒でプリントされており、背中部分の汚染は赤い色素です。プリントされている赤い文字は中央に「u」「r」左に「s」右に「b」が配されています。問題となっている背中の部分の赤い汚染は「u」の部分に当たります。また「u」の文字には、写真のように周辺にブリード現象が見られます。 ポリエステルプリント品のブリード現象は、ポリエステル繊維内部に染着していた分散染料の色素が、繊維表面にマイグレ-ション(移行)という現象を起こすために発生するケースが多いとされています。過去の事例報告では、プリーツ加工熱を受けた製品が、在庫保管中にブリード現象を起こしたという事例があるように、熱の影響で直ちに発生するサーモマイグレーションとともに経…





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