綿ドレスシャツストライプの消失
紳士ドレスシャツをランドリー処理したところ、背中左肩部分に損傷が発生しました。 損傷状態を確認すると、赤い糸が消失したことによるものであることがわかります。綿製品のストライプには、含金染料で染色されている糸が使われているケースが多いといえます。含金染料に含まれている金属イオンは、触媒効果を発揮することによって植物系繊維の酸化作用を促進し、繊維を分解します。 生活環境での具体的な事例としては、過酸化水素（ブライト等の酸素系漂白剤の主成分）、臭素酸ナトリウム（パーマ２液等の主成分）などの酸化剤付着の可能性が挙げられます。 損傷事故が全体に発生しているのではなく、特定の一部（左背中肩部分）に発生していることから、酸素系漂白剤を使用したランドリーという全体を漬け込む処理によって発生したものではないと判断されます。 この事故は、①事故部分に酸素系漂白剤の原液が付着したか、②事故部分にパーマ…
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