ポロシャツの襟折山の白化

綿100%のポロシャツを、中性洗剤を使用しネット使用弱水流10分の水洗い処理をしたところ、仕上げ後に襟周り、折山に沿って退色が発生しました。 素材は、綿100%で反応染料によって染色された製品です。    襟の折山という特定の部分にだけ発生していることから、皮脂、汗に対する反応染料の分解退色の可能性を見るために、ブラックライト照射試験を試みました(ブラックライト照射は印刷適正が悪いためモノクロ写真にしてあります)。紫外線照射によって、アミノ酸成分は、蛍光を発するという性質があります。この製品の場合、退色部分において退色以上に明るい蛍光反応が見られました。 また、実体顕微鏡観察したところ、退色部分は正常部分に比較して、綿毛状に毛羽立ちしており、この現象が光の乱反射を起こし一層白っぽく見えるようになっています。 以上から、この事故は、着用中に皮脂が生地に浸透し、日光などの紫外線の影響…





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