油性含金染料フェルトペンによる損傷
包布をランドリー処理したところ、油性インクで書かれた文字の部分が損傷しました。 油性フェルトペンの大手メーカー2社の研究担当部門に使用染料の種類について電話で確認しました。 マジックインキの商標で販売している寺西化学工業の製品では、細字タイプのNo.700 及びNo.900、マッキーの商標で販売しているゼブラでは、全油性マーカーに含金染料が使用されているとの回答を得ました。 含金染料で染色された綿などのセルロース(植物繊維素)系繊維製品に、高温高濃度の酸素系漂白剤による漂白を行う、また酸素系漂白を繰り返すことによって、染料に含まれる金属が、触媒作用を発効し、繊維の酸化分解を促進させます。このことによって、染色部分が損傷することになります。 部分的に損傷しているのは、染料の濃淡によるものだと考えられます。 マジックインキNo.700 ゼブラハイマッキー…
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