接着芯地の剥離によるバブリング

背広上着をドライクリーニング後、胸部分の表地が浮きました。 この現象は、バブリングとも呼ばれる接着芯地の接着樹脂が十分に軟化しない状態で、接着ムラがあったことによるものです。熱圧着工程による製造時に、一応接着していても、十分に接着していないと、ドライクリーニング溶剤の影響を受けて、部分的に剥離してしまうことになります。 また、接着樹脂は基本的に油溶性の樹脂を使用していますので、加水分解が進行するとドライクリーニング溶剤によって溶解剥離する傾向にあります。ドライクリーニング直後であれば、接着樹脂は軟化状態にありますので、プレスによって整形再接着することが可能です。 接着不良の製品が、剥離事故を起こすクリーニング工程上の原因は、接着樹脂に溶剤や洗浄時の揉み作用が一般的で、プレス工程での剥離試験報告はありません。…





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