吐瀉物の形跡ではないか?

ドライクリーニング後、スラックスの左右の裾内側部分に、クリーニング以前には見られなかったシミが発生しました。 シミ部分にブラックライト照射試験を行ったところ、顕著な蛍光反応が見られました。 生物分泌物などの酸化したアミノ酸類は、紫外線照射によって蛍光を発する性質があり(当所再現試験)、このシミも、乾燥やプレスなどの過熱工程によってアミノ酸類が酸化促進され付着部分の白い羊毛繊維が黄変したものであると考えられます。 蛍光反応の状態を詳細に観察すると、付着したアミノ酸を含むものに、水が加えられ下方向に広がっていった形跡が見られます。そしてこの形跡は、左右共に外側にまで回りこむように広がっています。  このアミノ酸を含む汚染物質が何であるかを分析するためには、製品の破壊と高度な成分分析機器が必要であり、この段階では特定することはできません。 消費者には、ペットの分泌物や吐瀉物…





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