ボンディング製品の剥離と接着樹脂の溶出

コートをクリーニングしたところ、表面全体にブクツキが発生しました。また、全体に白っぽい斑点状の小さなシミがあります。 全体に白い点状のものが見られるので、顕微鏡観察したところ、顕微鏡写真のように、その状態から、内部からしみだしたポリウレタン接着樹脂であることがわかりました。 このコートは、表地の裏に他の生地をポリウレタン樹脂系接着剤で貼り合せたボンディング製品ですが、千葉県消費者センターの報告にもあるとおり、高温多湿な保管状態にあると、接着樹脂であるポリウレタンが加水分解という現象を起こし、接着効力が低下したり、溶け出したりするということが知られています。 ボンディング加工ファッションは、ヨーロッパに端を発したものですが、日本の風土気候に比較して、低温乾燥であることから、ボンディング製品の接着樹脂分解による事故はヨーロッパと比較すると、日本において起こりやすいといえます。 この事故…





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