湿気と染料によるカーテンの脆化

カーテンを石油系ドライクリーニングしたところ、随所に損傷が発生しました。 この製品には、家庭用品品質表示法に定められた表示(カーテンに関する表示義務)がなされていません。このことから消費者自身が直接、海外市場において購入したものであると考えられます。 また、全体を広げ、プリントの無い裏側を見ると、上のタック位置の延長線上には損傷が無く、外側に膨らんだ部分に集中的に損傷が発生していることがわかります。このことから、外部からの紫外線(太陽光等)やガラス面の結露による湿気等の影響を直接長期間受ける特徴的な部分であるといえます。 この事故のもう一つの特徴として、濃色のプリント柄に沿って損傷が発生していることが挙げられます。プリント柄に沿って損傷が発生するということは、染料の影響であると考えられます。一般にプリントに使用されることは少ないのですが、紺、黒などの染料で硫化染料が使用され、染色の後…





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