イタリア有名ブランドのドライ指定のラバー使用製品

イタリア有名ブランドの婦人ジャケットを、石油系溶剤ドライクリーニング後、自然乾燥したところ、生地が硬化し全体に収縮しました。 事故品を観察すると、極度に変形しており、弾性素材の膨潤があります。また、石油系溶剤が弾性素材中に多量に残留しています。 イタリアにおけるポリウレタン標記はpoliuretano(PU)を一般に使用しており、rubberは、天然ゴム(ラテックス)系に使用されることが多いようです。また、顕微鏡で観察したところ、直径0.8mmの極めて太い弾性繊維が見られます。燃焼試験を行ったところ白煙(天然ゴムは黒煙判定)を発し、独特のゴム臭気を発しました。ポリウレタンの燃焼試験判定は無煙となります。表示もrubberとなっており、天然ゴム系の樹脂であると判断されます。白煙となったのは、多量の石油系溶剤を含有していたためと思われます。 天然ゴムは、極めて親油性が強く石油系溶…





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