毛セーターの衿に付いた取れない汚れ?

毛素材セーターの襟の裏部分に濃色のシミがあり、シミ抜き工程によっても取ることができません。顕微鏡観察すると、事故部分の繊維には色素が浸透し、染色された状態になっています。 事故部分を、撮影したものを、ハイコントラストにデジタル処理して観察すると、襟付けに近い3分の1の部分が、最も大きく濃く、襟先の部分がそれについで濃い状態になっています。 また、徐々に広がった形跡のあるシミの形状から、液体の浸透によるものであると考えられます。 以上から、この製品の襟を3等分に折り重ねた上の部分から、色素を含んだ液体が付着し、下方向に向かって浸透していったことがわかります。このことから、この事故原因は、襟を3分の1に折りたたんだ着用状態の時に発生したものであるといえます。 毛繊維が染色され、容易にシミ抜き工程で取れないことから、蛋白質繊維に定着しやすい色素によるものであり、毛髪用のヘアカラーやヘアマ…





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