ブロンズ調の箔が銀色になった

婦人ニットプルオーバーのブロンズ調の転写箔プリントの襟周り、両肘周りなどの部分が、クリーニング後銀色になりました。 通常、箔転写プリントは、生地に熱溶融タイプの樹脂をプリントし、過熱(ベーキング)した後に白を転写し、さらに過熱して定着させます。そのブロンズ調箔転写の構造は以下の図のようになります。 過去に東京婦人子供服工業組合が発行した文献『失敗しないアパレル素材選び』の中で、「着用・洗濯時のもみ作用に弱いため脇・ウエスト部など、摩擦、もみ作用の影響を受けやすい部位への箔プリントは避ける」と警告しています。発生部位を確認すると、発生部位は、襟周りと両肘周りに限定されています。この部分は整髪料や揉み、摩擦作用などの着用時の影響を受け比較的やすい特徴的な部分であるといえるでしょう。 また、ドライクリーニング溶剤の一種であるパークロルエチレン溶剤(取扱絵表示では石油系溶剤指定)で、前タテ下…





この記事は有料会員限定です。ログインまたは新規メンバー登録と利用料をお支払い頂くとお読みいただけます。
DB利用のみ登録希望の方 会費 : 800円/月(税別)

また、新規登録によって、一般社団法人日本テキスタイルケア協会研究会員への申込資格を取得することができます。

新規メンバー登録

ログインはこちら