ボンディング加工コートのブリード(色泣き)

ドライ不可表示のコートを、以下のように水系処理しました。 [1回目処理]中性洗剤溶液で、襟部分をブラッシングし、手洗いにて真水ですすぎ。約30秒脱水後、静止乾燥機にて乾燥。異常は見られなかった。 [2回目]消費者の要望により、左袖を中性洗剤でブラッシングし、手洗いにて真水ですすぎ。約30秒脱水後、5時間静止乾燥。左右のポケット周辺にブリード(色泣き)発生。    外観観察から、この染み出しには、縫い目部分から内部の色素が染み出してきた特徴があります。幾つかの種類の染料を混合して作られた色の水染色堅ろう度が低くなっている場合、水によってそれぞれの色素物質が繊維に対して浸含性の低い順番に際付き(きわつき=水によって移動した成分が縁取りを形成する現象)を発生していきます。 この事故事例では、縫製糸を伝って染料が内部から染み出し、染色成分によって上写真①②③の順に、際…





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