香水の付着によるドレスシャツの脱色

婦人ドレスシャツクの左襟周りに赤味の変色が発生しました。 変色の状態を観察すると、襟折山を境にして、外側だけが、襟周りに沿って部分的に変色しています。この形状から、変色原因は着用中に発生したという可能性が高いといえます。 この製品は、アセテートとナイロン繊維の交編ですが、アセテートの染料である分散染料は、東京都立産業技術研究所などから、アルコールによる溶出の事例が報告されています。 家庭生活における高純度のアルコール薬品としては、薬用アルコールの他、身近なものとして香水が考えられます。着用者が襟周りに香水を付ける際、誤ってこの製品に付着させてしまったといったことがあると、このような変色が発生する可能性があります。 事故部分が赤味を帯びているのは、濃色に染める場合、黒、藍、赤など複数の色素を調合することから、赤以外の色素が流失した場合、写真のような変色が発生することになります。 …





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