高ポリエステル混用ワイシャツの濡れ掛けによるサーモマイグレーション

クリーニング工場で、通常のワイシャツと同様にランドリーして濡れ掛けしたところ、薄黄色でしたが、襟、カフス、前立て、肩部分が濃いクリーム色になりました。この変色部分(写真)にブラックライト照射試験したところ、写真のように、変色部分の蛍光反応が弱くなっていることがわかりました。蛍光増白剤は、紫外線と共に熱にも弱い性質を持っており、この場合プレス工程での熱の影響が考えられます。 この製品の組成は、ポリエステル80%、綿20%となっており、平均的なワイシャツの混用率に比べて、極めてポリエステルの混用が多いといえます。 ポリエステルにはほとんど吸水性がないため、脱水工程ですでに水分の大部分が無くなります。また、ワイシャツのプレス工程では、セット性の効率化のために「濡れ掛け」を前提としているため、高温での処理となります。このことから、すでに水分のほとんど無い高ポリエステル混製品に、金属のコテ部分の…





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