触れるたびに白っぽくなる縮緬のきもの

この着物は、3年前にクリーニングと同時に撥水加工(商品名アサヒガード)を依頼して収納してあったものです。 取り出して着用しようと触ったら、襟周りなどが、白っぽくなっりました。不思議に思い、あちこちを触ると、そのたびに白っぽくなっていきます。 この生地は縮緬で、特に水によって水ジミが起きやすいために、消費者としては、入念な撥水加工(ハッスイカコウ)をクリーニング店に依頼しました。 この白っぽくなる現象は、チョークマークといわれるもので、摩擦によって生地表面の樹脂等が剥がれて乱反射を起こし、チョークで線を引いたように白っぽく見えるというものです。爪で掻くと用意に再現できました。顔料プリントなどもまた、生地の表面に樹脂を乗せる加工であることから、同様のチョークマークが発生しやすいといえます。 この場合、過剰な撥水加工剤によって、生地表面に厚い樹脂の層ができていたことによります。特に、襟な…





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