製造以前にシミがあった生地補修して製品化したものが再現した

婦人スーツ上着の襟元に、クリーニングに出す前にはついていなかったという赤いシミが現れた。クリーニングで付くとは考えられないので、受付時に見落としたシミではないかとお客様に確認したが、お客様は頑として「出した時にはついていなかった」という。 シミは、ぼんやりとした淡い赤で(写真①)、口紅が付いたようにも見えるが、どう染み抜きしても落ちないという。 事故品をブラックライト照射したところ、緑に発光する大きなX字状の形がはっきりと現れた(写真②)。このX字状の形は、最大のものの左斜め上にも小さなものが見られる。肉眼では、うっすらとしか見えないシミが、ブラックライトを照射すると、はっきりとした形が浮かび上がってくることがある。 この大きなX字状の形をよく見ると、身頃部分との縫い目を境に途切れている。これは、どういうことか? 製品ができあがった状態で、後からこのX字状の形が付いたとすれば、縫い目…





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