マイクロファイバー製品の色ムラ

黒のダウンハーフコートを石油系溶剤でクリーニングしたところ、生地の表面全体にワインレッドの色がムラに付いたようになりました。     この製品は、初洗いということであり、また同浴の被洗物は無く単品洗いを行ったものでした。このことから他の被洗物からの移染は考えられません。 表地の組成は、ポリエステル85%、ナイロン15%となっていました。   状態を観察すると、ワインレッドの色は濃く、黒の地色の上に乗ったように見えますが、実際には黒を構成する一部の染料が溶出したものと考えられます。 石油系溶剤(KB値27~45)で洗ったということなので、より油脂溶解力の強いパークロルエチエレン(テトラクロロエチエン KB値90)による滴下試験を行ったところ輪ジミが発生しました。そこでパークロルエチレンを入れたビーカーの中に裾部分を浸したところ、ビーカー中の溶剤が瞬時に黒く染まりました。このこ…





この記事は有料会員限定です。ログインまたは新規メンバー登録と利用料をお支払い頂くとお読みいただけます。
DB利用のみ登録希望の方 会費 : 800円/月(税別)

また、新規登録によって、一般社団法人日本テキスタイルケア協会研究会員への申込資格を取得することができます。

新規メンバー登録

ログインはこちら