ポリエステルの色泣き

ワイシャツをランドリー処理の後、石油系ドライクリーニングしてプレス仕上げしたところ、襟裏、背中などに色泣きが発生しました。  ワイシャツ襟や背中の色泣きは、青系統であり、本体の青いストライプからの移染であると見られます。 この素材は、綿50%、ポリエステル50%で、ストライプ部分の糸は反応染料で綿染めされた綿繊維と分散染料によって綿染めされたポリエステル繊維によるものであると考えられます。  ランドリー洗浄後、ドライクリーニング処理を行ったということですが、事故部分は、皮脂の浸透が想定できる部分であり、親油性の染料であるポリエステル用分散染料は、皮脂の油分の影響によってマイグレーション(繊維の外周に移動する)現象が起きていたものと考えられます。 ポリエステル用分散染料は、親油性であるため、ドライ溶剤に溶出しやすい性質があります。このため、繊維の外周に集まっていた分散染料が、ドライク…





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