ストライプ柄の脱色

石油系ドライクリーニング納品後、ズボンの左タック部分に変色があるとの申し出がありました。  外観からは、ピンストライプの糸が脱色しているように見えます。生地の素材は、毛50%、ポリエステル50%となっています。しかし、ピンストライプだけが脱色し、本体生地は退色がみられません。ピンストライプに関しては、全体の5%に満たないとみられる重量ため、異素材であっても表示の義務はありません。 実体顕微鏡で観察すると、薄青色のピンストライプの糸が、白く脱色しているのがわかります。しかし、ストライプの糸自体も混紡糸で、ポリエステルと見られる繊維は脱色しておらず、他の繊維が脱色しています。繊維の形状から一方はレーヨン繊維であると見られます。  毛、ポリエステルに比較して、レーヨンが脱色する薬品としては、次亜塩素酸ナトリウムがあげられます。次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする生活用品としては、トイレ用洗浄…





この記事は有料会員限定です。ログインまたは新規メンバー登録と利用料をお支払い頂くとお読みいただけます。
DB利用のみ登録希望の方 会費 : 800円/月(税別)

また、新規登録によって、一般社団法人日本テキスタイルケア協会研究会員への申込資格を取得することができます。

新規メンバー登録

ログインはこちら