固形物質の残留で脱色に見える

セーターにベトナム料理のフォーの汁が付着、ペーパータオルにて軽く拭いて応急処理して、翌日クリーニングを依頼。クリーニング後、該当部分が白く脱色したようになり硬くなりました。  事故部分にブラックライト照射試験を実施すると、アミノ酸による蛍光反応とみられる形状が明確な輪郭を現わしました。この部分に大量の動物性タンパク質成分が集中しているといえます。  また、実体顕微鏡でこの部分を観察すると、下写真のように、固形物質が混入している状態が見られます。編み目に固形物質がシルエット状に存在しているのが見られますが、実際には、事故部分全体の繊維に浸透しているものと見られます。  これは、アミノ酸を含む汚染物質が流動的な状態で付着し、擦るなどして、編み構造内に浸透した状態であるといえます。また、また、親水性の物質を多く含む汚染物質が、ドライクリーニングに溶出せず、乾燥工程で硬化したものであると考え…





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