フラシ芯の接着剤が残留したワイシャツ
ワイシャツを水洗したところ、襟及びカフス部分に異物が混入しているように見えました。 非破壊検査ということで、袋部分を切断して調べることはできませんが、ライトパネルによる透過試験では、点状の影が確認できました。 それぞれの異物らしきものは、それぞれ異なる形状をしています。また、生地の構造を実体顕微鏡で確認しますと、繊度の高い高品質の綿素材で高密度に平織りされた生地であることがわかります。この織構造からは、外部から異物が混入することは、困難であると見られます。 この製品の場合、襟・カフス共に芯地がありません。これは、伝統的なワイシャツの製造方法によるもので、注文ワイシャツなどの多くが、水溶性の仮接着芯（フラシ芯）を使用して製造されています。 ワイシャツに使用される芯地には、このような仮接着芯を使う場合と、永久接着芯を使う場合があり、トップヒューズ接着芯などは、一般既製品に多く使用さ…
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