事故解説では、外観上変色に見えても実際には損傷であったりするものもあるため、複数の項目に重複して紹介しています。
ポリエステル100%のジャケットの右袖部分に退色が発生しました。 全体を漬け込んで洗浄するドライクリーニングにおいては、このような特定の部分だけの変色は起きません。また、変色の状態を見ると、濃色を構成する色素の一部が分解 […]
ニットプルオーバーをクリーニング後、全体に色ムラが発生した。アパレルメーカーではオフホワイト(商品No.333762 COL.00)としていますが、消費者は純白であったと記憶しています。 クリーニング処理に使用されたソー […]
婦人コートの前身頃に光沢の異なる部分が現れました。また、右裾部分が赤味を帯びています。 光沢の異なる部分を、顕微鏡で観察すると、他の正常な部分に比べて、アセテート繊維のパイル(毛羽)が斜めに倒れていることがわかりました。 […]
婦人カーディガンをドライクリーニングしたところ、左袖などの部分に損傷が発生しました。この製品の品質表示ラベルは切り取られていましたが、顕微鏡観察から、綿素材と判定しました。 詳細に観察すると、損傷は左袖ばかりではなく、随 […]
シルクのネクタイをクリーニングしたところ、表裏の色差が表れました。 この製品は、繊維鑑別から絹100%製品であることがわかります。 表と裏において色差があるということは、どのような繊維製品の場合であっても、クリーニング溶 […]
ポリエステル54%、ウール46%素材の紳士スラックスの左腰後部分に損傷が見られました。 事故部分の繊維の状態を顕微鏡で観察すると、写真のように溶解したポリエステル繊維と先端がホウキ状に分裂した羊毛繊維が見られます。これは […]
綿100%の紳士ドレスシャツをランドリーしたところ、ボタンダウンのボタン取り付け部分に穴開きが発生しました。このボタンダウン部分には、ウールの力布(フェルト)が付けられていましたが、この脱落による穴開きです。 綿製品に損 […]
法衣をクリーニングしたところ、随所に白化が見られました。 この法衣の素材は、顕微鏡観察から絹と判定されます。 白化の発生部位を検証すると、特に着用時に膝に当たる部分が特に顕著です。 顕微鏡観察によって、正常部と白化部を比 […]
カーテンを石油系ドライクリーニングしたところ、随所に損傷が発生しました。 この製品には、家庭用品品質表示法に定められた表示(カーテンに関する表示義務)がなされていません。このことから消費者自身が直接、海外市場において購入 […]
毛・麻混紡の紳士スーツを、石油系ドライクリーニングしたところ、特に上着全体に赤系統の汚染が発生しました。 ブラックライト照射試験無反応から、汗、カビ等のアミノ酸を含んだ汚染ではないものとみられます。リトマス試験紙によるp […]