事故解説では、外観上変色に見えても実際には損傷であったりするものもあるため、複数の項目に重複して紹介しています。
コートを、石油系ドライクリーニング後、生地がべたつくようになりました。 この生地は、表示ではポリウレタンコーティングとされていますが、表地にポリウレタン樹脂含浸加工が施されています。含浸加工とは、コーティング加工と異なり […]
イタリア生地で仕立てられた婦人ジャケットを、ドライクリーニング後、身頃の生地に折りシワが発生しました。 外観観察しますと、この折ジワは全体に発生しています。 いくつかの特徴的な現象が見られます。 ①背中中央部分に発生して […]
紳士スラックスをドライクリーニングしたところ、輪ジミ状の黒い変色が発生しました。 修整しようとシミ抜き処理を行ったところシミ状の変色は拡大するばかりとなりました。 この製品には、国内表示はなく、英文表示で、表地:ウー […]
クリーニング後、上着脇の下、袖口、ズボン後腰、大腿部、内股部分に毛玉が生じ、一部生地が薄くなっている部分が発生しました。 特に毛玉(ピリング)の発生の多い部位を見ると、生地表面に激しい毛羽立ちが見られます。毛玉は、まず毛 […]
表裏の非対称なニットで、裾が編み出しになっているデザインや、タテ糸とヨコ糸の撚り方向が違っている糸使いの織物で、特にスリットのあるものなどの場合、クリーニングや雨で濡れてしまうことなどによって生地の端の部分がめくれあがる […]
婦人プルオーバーをクリーニングしたところ、数箇所の穴開きが発見されました。 穴開き部分周辺の繊維の状態を観察したところ、特徴的な繊維の断裂が見られました。 写真は、編み糸を顕微鏡撮影したものですが、表面の滑らか […]
アンサンブルカーディガンとプルオーバーを、同一ロットのドラムにおいて石油系ドライクリーニング(洗浄5分)したところ、プルオーバーだけに全体的に均一な退色が発生しました。 また、プルオーバーの脇部分に、輪ジミ状の変色が […]
ドライ不可表示のコートを、以下のように水系処理しました。 [1回目処理]中性洗剤溶液で、襟部分をブラッシングし、手洗いにて真水ですすぎ。約30秒脱水後、静止乾燥機にて乾燥。異常は見られなかった。 [2回目]消費者の要望に […]
綿ニットプルオーバーの衿周りのカラーラインの一部(右側)が退色しました。 同一の染色でありながら退色が部分的なものであることから、漬け込み漂白によるものではないと判断されます。また、退色の状態を、詳細に観察すると […]
紳士スラックスをクリーニングしたところ、右大腿部前身頃に変色が発生しました。 製品は、相当に着古した感じがあり、股回りや前身頃大腿部に汗などの水溶性分泌物の影響と見られる変色が発生していました。 この製品は、毛90%、ポ […]