事故解説では、外観上変色に見えても実際には損傷であったりするものもあるため、複数の項目に重複して紹介しています。
5月にクリーニングし、顧客が11月に着用しようとしたところ、胸元の損傷に気付きました。 損傷部位①を、実体顕微鏡で観察すると、③の写真のように、②の正常部に比較して激しく毛羽立っていることが分かります。 また、この部 […]
クリーニング後、ファスナーのスライダー部分に白い汚れが見られました。 スライダー部分を実体顕微鏡で観察すると、白い結晶化物質が見られます。 結晶物質を採取し、精製水、パークロールエチレンによって、溶解するかを試験しまし […]
貸衣装業者から依頼されたウェディングドレスの主に裾部分に、多くのメヨレが発生していることを、クリーニング納品後指摘されました。 目寄れ発生の状態を観察すると、特に裾の部分に集中的に発生していることがわかります。 また、 […]
ワンピースをクリーニング後、刺し縫い柄部分が全体に伸びました。 この製品は、合成繊維のニット基布に表地を合わせて、刺し縫いによってふくらみのある柄をデザインしたものです。 背中のファスナー部分を見ると、左右共に大きく垂れ […]
婦人ジャケットをクリーニング後、右肩に損傷が見られました。 損傷部分を顕微鏡で観察すると、虫害の特徴的な切断面は見当たりません。また、素材がトリアセテート85%、ポリエステル15%ということからも、虫害の可能性は考えにく […]
2枚一対のカーテンをクリーニング後、両開きの中央が幅約10cm程度のタテ帯状に退色していることに気づきました。 カーテンを掛けた際に両開き中央の部分が帯状に退色していることについて、他の各部分との色差を視覚的に対比してみ […]
紳士ジャケットをドライクリーニング後、左袖のパートで褐色に変色している部分が見られました。 この製品は、緯(よこ)糸に綿50%、経(たて)糸に麻50%の生地を使用して作られています。 よこ糸の綿は白色であり、たて糸の麻は […]
綿100%の紳士ドレスシャツをランドリーしたところ、ボタンダウンのボタン取り付け部分に穴開きが発生しました。 綿製品に損傷が生じる場合、酸の影響によることが多いことから、ハリソン試験(綿の酸化状態の検出試験)を実施しまし […]
紗のきものをクリーニングしたところ、全体に黄褐色のシミが発生しました。 衿の部分では、衿山に沿って、また中央縦に黄褐変が発生しています。中央部分は、畳み付ける際内側に折り込まれる部分で、衿山同様強く皮膚と接触する部分です […]
2着の薄手ウールの紳士ズボンを、クリーニングしたところ、同一消費者のズボンの左腰部のほぼ同一箇所に損傷が発生しました。 穴の周辺に、硬化、変質、変色などが無いことから、薬品、焦げが原因でないことがわかります。 損傷部分の […]