事故解説では、外観上変色に見えても実際には損傷であったりするものもあるため、複数の項目に重複して紹介しています。
同じ顧客の紳士ドレスシャツ2点を、通常のランドリー処理したところ、2点とも損傷しました。2点のシャツに共通しているのは、共に綿100%素材であるということです。 また、部分によっては、繊維が消失しており、損傷部分周辺も […]
ウールショールをドライクリーニングしたところ、中の模様部分が縮んだようで、柔らかさが失われ、白い房の側のトリミング部分が波打った状態になりました。 この製品の中側の柄部分は、短い羊毛繊維による紡毛糸による緩やかな織構造 […]
コーヒーをこぼしたという申し出のテーブルクロスを、ドライクリーニングとウエットクリーニング(手洗い)で処理したところ1箇所だけ穴開きが発生しました。特殊な薬品による処理はしていないということです。 繊維素材は、顕微鏡鑑 […]
紳士ドレスシャツの仕上がりを確認したら、襟、前身頃、袖等に青いシミがついていました。 外観から、キワツキなどが見られないこと、面的な広がりが無いことから、液体シミではないといえます。 顕微鏡で観察すると、ポリエステ […]
石油系溶剤ドライクリーニング後、同種の生地の製品と見られるカーディガン、プルオーバーともに生地がほつれたようになりました。 これらの製品の生地構造は、パイルニットといわれるもので、基布となる編み構造にレーヨンの糸を緩 […]
ウールドレスシャツをクリーニング後に(すすぎ脱水後)、前裾部分が溶解し、穴開きが生じていた。脱水後、ハンガーにかけようとした時に穴開きを発見したのが、その時は穴の周辺はまるでご飯粒を溶かしたようにヌメヌメしていて和紙の […]
婦人ジレ(ベスト)をクリーニング後に、部分的に退色が見られました。色相は、同色系統の退色であり、染料の脱落であるといえます。 また退色している部位の特徴として、ラペル(衿)に覆い隠されていた部分に本来の色と思われる色 […]
紳士スーツの上着が、クリーニング後、全体に色ムラが見られました。色相は、同色系統の退色であり、染料の劣化であるといえます。 また退色している部位の特徴として、衿に覆い隠されていた部分が、その形状のままに本来の色と思われ […]
紳士ズボンの股上後の筋を、アイロンによって消すことができません。 この筋状のものが、折ジワとしての凹凸の陰影によって発生するいわゆるシワであるかについて、側面から観察したところ、折折り目部分に凹凸は無く一線になってい […]
綿100%の婦人スーツを、昨年10月頃石油系溶剤ドライクリーニングを行い、6月に保管から出したところ、斑点状にピンクの変色が発生していました。 ブラックライト照射によって、蛍光発色が退色した斑点部分に一致して現れまし […]