事故解説では、外観上変色に見えても実際には損傷であったりするものもあるため、複数の項目に重複して紹介しています。
婦人ブルゾンをクリーニングし、約1年後に取り出したところ、ファスナー隠し前建て部分に帯状の退色が見られました。 含金タイプの反応染料の場合、金属特に銅イオンと反応染料が接触すると、ほとんどの場合に色が暗く深くなる […]
綿100%のポロシャツを、中性洗剤を使用しネット使用弱水流10分の水洗い処理をしたところ、仕上げ後に襟周り、折山に沿って退色が発生しました。 素材は、綿100%で反応染料によって染色された製品です。 襟の折山という […]
起毛素材のワンピースをクリーニングしたところ、前身頃裾部分に円形の光沢変化部分が見られました。 円状の光沢変化部分は、見る角度によって変化し、光沢に見える逆方向から見ると逆に周辺より暗く見えます。これは、変色ではなく起毛 […]
毛100%の紳士背広をクリーニングしたところ、全体に(特に肩口部分)の退色が発生しました。生地の、裾裏面を見ると表面に比較して濃色であり、表面だけが退色しています。 また、ラペル(襟)を返してみたところ、ラペル裏部 […]
ポリエステル100%の紳士ズボンがクリーニング後、全体に黄ばみました。特に大腿部前部分が黄ばんでいます。1年前に購入し2~3回しか着用していないとのことでした。 黄ばみの状態は、元の色であると思われる生地裏部と比較すると […]
ベッドパッドをクリーニング後、黒いドラムパンチングの形状のようなシミ状の斑点が発生しました。再洗浄、シミ抜きをしたが取れません。 ドット状に黒く、規則的な形状に発生している点が特徴的です。 顕微鏡で観察したところ […]
ナイロン100%のブルゾンをクリーニング後、右袖部分に斑点状の変色が発生しました。 楕円状の変色は、本来の生地の色と同系統色の淡色であることから、染料の分解による退色であるものといえます。また、退色の楕円状の形状 […]
スラックスをドライクリーニングしたところ、腰後部分の表地に黄変及び脱色が見られました。 ケアラベルに組成表示はありませんが、顕微鏡観察によって、綿素材の製品であることを確認しました。 染料は反応染料を使用してい […]
石油系クリーニングしたところ茶色のシミが発生していました。処理前にはシミは無かったと顧客も現場も確認しています。 シミの付着状態を確認すると、以下の3点の特徴が見られます。 ①表側に比較して、裏側のシミはやや薄い。 […]
カーディガンをクリーニングしたところ、襟周りや袖口の退色が目立つようになりました。 全体の状態を見ると、袖裏の部分の脱色が最も顕著です(写真はハイコントラスト画像処理)。 袖の裏表をブラックライト照射試験してみたところ […]