素材や加工も縫いつけ表示にしてほしい

 現代の衣類は、繊維素材だけでも天然繊維や化学繊維など外観だけでは判断が難しい多様なものが使われています。また、その加工にも、ボンディングやコーティング、顔料染めなど複雑化し続けています。 このような、繊維や加工が複雑に組み合わされた現代衣料をクリーニングするとき、情報源となるのは現在のところ外観だけしかありません。 仮に、現在準備中の新しいJIS絵表示が、「消費者及び商業クリーニング業者を支援するため」(改正JIS案序文)として、クリーニング業者に対して表示責任のあるものとなったとしても、消費者の大切な衣類を守るためには、アパレルメーカーや商社が表示する絵表示を全面的に信用することができない場合もあることでしょう。  そんな場合、検討する材料は、素材の表示や加工についての情報でしょう。素材の表示は、家庭用品品質表示法では「組成表示」とされていますが、これには絵表示のような縫…





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