クレームに反証提出で消費者側が告訴取り下げ

 耐洗浄性能に配慮のない繊維素材や加工が多様化するにつれ、クリーニング事故は増加することになります。消費者にとっては、思い入れを持って購入した製品が、クリーニングを依頼したことによって、変退色や変形などの事故品となって返ってくることは納得できないことに違いありません。 消費者の期待にこたえるデザインや価格を提供したのは、アパレル業者であり販売業者です。これに対して、期待を裏切ったのがクリーニング業者であるという図式になってしまいます。 当然のことながら、消費者の怒りはクリーニング業者に集中することになります。耐洗浄性という認識を持たない消費者は、洗浄の専門業者として、クリーニング依頼を引き受けた業者に対する不信感は爆発的に大きくなることでしょう。事故となった後で推定される製品の問題点について、クリーニング業者がいかに論理的に説明しようとしたところで、期待が裏切られたことに対する怒りが収…





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