ドライなら千羽鶴だって洗えます

 ドライクリーニングという技術は、「乾燥機で洗うんでしょう?」といったぐあいにあまり知られていません。 ◎油煙や皮脂で接着された汚れを無理なく落とす 紙で折られた折り紙を、水で洗おうとすると、植物系の繊維で構成された紙が水を吸収してふやけてしまい、揉み洗いしているうちには、原形をとどめないくらいにボロボロになってしまいます。これは、合成繊維以外のほとんどの繊維に吸水性という性質があるからです。それは、風合いのある素材や整形デザインされたファッション製品を変形させることになります。ほとんどの繊維素材は、揮発油を吸収することがありません。このため汚れの主成分であるホコリなどの不溶性の汚れは、生地に負担をかけず叩き出すことができ、油煙や皮脂などの汚れは、無理なく溶かして洗うことができるのです。 *ただし、夏物の汗など水溶性の汚れは落とせませんので、特殊な水系処理が必要になります。…





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