ウールのセーターが温かい理由

 どんなに新素材が開発されても、寒い季節の定番といえば、ウールのセーターですね。数千年の昔から愛用されているウール。なぜ、他の素材に比較して温かいのでしょう。 ◎ウールにはクリンプといわれる縮れがあります ウール繊維にはクリンプといわれる細かな縮れがあります。この細かい縮れが絡み合って空気の層をつくっています。全体の容積の約60%は空気の層であるといわれています。デッドエアーといわれるウールに包まれた空気の層は断熱性が高く、外気の温度を体に伝えにくくします。また、ウール繊維は合成繊維の5分の1、綿の2分の1程度しか熱を伝達しません。このことから、体温が奪われにくく温かいというわけです。 ◎汚れると空気の層がつぶれて寒くなる 汚れると、ウール繊維どうしが密着するようになり、空気の層がつぶれてしまいます。このため、ふんわりとした状態に比べて、冷たく感じるようになるのです。…





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