綿素材には意外な歴史が…

 赤ちゃんが生まれて、最初に包まれる布は綿素材です。このことから、「綿は人が初めて出会う繊維」ともいわれています。しかし、綿には意外な歴史が… ◎遣唐使船の帆は竹で編まれていた 今では、下着を始め、シャツやジーンズなどあらゆる衣料品で無くてはならない綿素材ですが、実は、日本で一般大衆が綿製品を着るようになったのは江戸時代になってからのことです。それまでは、ほとんどが麻素材を身にまとっていました。このため、奈良、平安時代の遣唐使船は、帆布がないので「網代(アジロ)」といわれる竹を編んだ帆で東シナ海を渡っていたのです。 ◎麻と綿では同じ植物繊維でも性質が違います 古くから日本人の衣料素材であった麻は、苧麻など植物の茎の繊維で、保温性が低く、硬い繊維です。柔らかく軽く、保温性の高い綿繊維に出会って日本人の衣生活は豊かなものになったといえます。…





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