納品半年後の熱溶融クレーム

ジャンパーを5月にクリーニング後、消費者が受け取ったものが、同年11月になって前立て裏に損傷があると申し出がありました。 損傷の発生した裏地部分の素材は、ナイロン100%となっています。 損傷部分を観察すると、繊維が溶融し、固着している状態が見られます。 ナイロンの溶融点は250℃ですが、乾燥工程は60℃で25分、仕上げ工程では人体型スチーム仕上げ機を使用しているということから、クリーニング加熱工程でナイロンの溶融する加熱条件は無いといえます。 形状からも、熱溶融による事故の可能性が高いといえますが、250℃以上の高熱のものに接触するということは、通常のクリーニング工程や日常の生活では考えられず、また、熱溶融が同じくナイロン素材と見られる内ポケットにまで及んでいることから、瞬間的な接触によるものとも思われません。日常生活の中では、900℃程度の熱を発するものとして、タバコの火が…





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